血液や組織中の尿酸が増えたものを高尿酸血症といいます。
血液中の尿酸の濃度が高い状態が続くと、尿酸が体の中に蓄積していき、結晶化して関節などに徐々にたまっていきます。
このような高尿酸血症の状態が長年続くと、突然、足の親指の付け根が激痛となり、風が吹くだけでも痛い、発作が生じます。これを、痛風発作といいます。
関節にたまった尿酸ナトリウムに、体の免疫機能が働いて攻撃を始めるため、炎症がおこって発症するものです。
数日すると、炎症は治まり、痛みもひきますが、尿酸が高いまま放置しておくと、再び発作がぶり返します。
さらに、頻度も増え、持続期間も長くなり、別の関節にもおこるようになります。
関節の痛みだけでなく、尿酸ナトリウムが尿路で石をつくり、尿路結石として痛みを起こすこともあります。
尿酸が下がる適正な治療をすることが大切です。
治療はどうするの?
【A】生活習慣の是正
高尿酸血症も他の生活習慣病と同様、食事療法、運動療法の生活習慣改善が必要です。
1:食事療法
食事のポイントは、尿酸の元となるプリン体を多く含む食品を少なくすることです。
プリン体の多い食品は、かに、えび、貝類、レバー、あんきも、まぐろ、アジなどの干物 などです。
アルコール類、特にビールに多くプリン体を含まれます。
これらの食品は控えるようにしましょう。
水分を十分とって、尿を多くしましょう。
ただし、心疾患や腎疾患がある方は、水分取りすぎが害になることがありますので医師の指導の下、行ってください。
2:運動療法
瞬発的な運動は、尿酸を生産し、尿の排出を阻害します。
尿酸を上げずにエネルギーを消費する、有酸素運動を行うようにします。
また、脱水になると尿酸が排出されずに蓄積されますので、こまめに水分を補給するように心がけましょう。
【B】薬物療法
痛風発作に対しては、非ステロイド抗炎症薬やステロイドを使って痛みを抑制します。
尿酸を下げる薬は、発作の増悪期には、かえって発作を悪くすることがあります。
発作がおさまったときに、尿酸を下げる薬を使用します。
1:尿酸産生阻害薬
ザイロリックなどです。
尿酸が多く産生されている病態にたいしては、産生を抑制する薬を使用します。
腎機能低下の方が使用すると、重篤な副作用が生じてしまった例が多く報告されているため、腎不全例では投与量の制限、投与間隔の延長が必要となります。このような方には、尿酸排泄促進薬を使用すると効果があることがあります。
2:尿酸排泄促進薬
ユリノームなどです。
尿酸の排泄が滞っている病態の場合、使用します。
高値の方が急激に尿の排泄が増えると、腎障害や尿路結石を作ることがあるので、少量より開始して、尿酸値をチェックしながら、薬の量を調整します。
3:酸性尿改善薬
ウラリットといった薬です。
尿が酸性だと、尿中の尿酸が増えやすいので、尿をアルカリ性にします。
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